2007年08月03日
地域経済を活性化させたエンタメ施設ー旭山動物園
ずっとずっと行きたかった場所に、遂に行ってきた!それは、北海道は旭川、旭山動物園
だぁっ!
ハシモトがずっと旭山動物園に行きたかった理由は、動物のモノマネを愛する演劇人だからではない。廃れて見放された地方の小さな動物園に過ぎなかった旭山動物園が、小菅正夫園長の見つけ出したヴィジョンとミッション、職員の皆さんの創意工夫によって「楽しい、来園者に愛される動物園」に一変し、地域経済まで変えてしまうほどのパワーを持つエンタテインメント施設となったからなのだった。
劇場も、本当はこういうパワーを持っているはずなのよ!人の創る人のエンタテインメント、演劇こそ、遠くから人を呼び寄せる魅力に満ちていなくちゃ!....それが、生まれたまんまの姿でうろうろしている動物がいるだけの動物園ほどにも愛されてないなんて(T T)
(かつて、ニッセイ基礎研究所の吉本光宏さんに「劇場で旭山動物園みたいに地域経済まで変えた例ってのはないんですか?」と聞いたら「ないですねぇ。美術館ならビルバオなんかがあるんですが」とのことだった....(T T))
それでいいのか!?いいわけない!ってなわけで、みごと復活を、復活以上の輝きを放つ旭山動物園の、例に習いたい!!とばかりに思い焦がれていたのだった。
まず、旅行地を定めて日程を決めた私たちの前に立ちはだかった壁は、「飛行機がとれない」ということだった。
なんと、旭山動物園ができてから、羽田ー旭川間の飛行機は、春夏秋冬、学校の休みともなると混雑して取りにくくなくなるという。...なにィ!?そこまで!?しかも今回、夏休みど真ん中は避けた微妙な日程で臨んだのに!?
ぶ〜たれていたら、偶然、会社の先輩で、ご主人の実家が旭山動物園のすぐそばという方がいて(うらやましい!)、実際のところはどうなのよって話を聞くことができた。曰く、「そうなんだよねぇ〜帰るとき毎回迷惑」.....そうなんだ。
待っていてもキャンセルは出ないだろうと踏み、早々に札幌着→車で旭川へ移動のルートに切り替えた。
しかし、飛行機までいっぱいにしてしまうとは。畏るべし、旭山動物園!ますますわくわくしてきた(^^)
北海道入りした当日は無理をせず、旭川に一泊した翌日、朝も早くから旭山動物園に向かう私たち。
駐車場につくと、早くも入場者の列ができている!!すかさず最後尾につき、前日にホテルで購入しておいた入場券を握りしめる。上がり始めた気温とともに、どんどん列の後ろが伸びて行き、やがて駐車場もいっぱいになる....良かったぁ早めに来ておいて!
開園と同時に、私たちは旭山動物園人気スポットベスト3に急いだ。
1.筒の中を昇り龍のように泳ぐ写真で有名!「あざらし館」
2.頭上のロープを渡って行く姿を真下から!「おらんうーたん舎」
3.今やはやりとなった人間が水中から眺めるスタイル「ぺんぎん館」
....いや、別に、「人気スポットベスト3」などという番付があるわけではなく、なんとなく人気があって混みそうな施設から行ってみた(^^;)
それ以外にも、「もうじゅう館」の網越しに見上げるヒョウの毛のふさふさや、「さる山」の子猿のかわいさなど、心ときめく施設はいっぱいあったよ!
全施設について語っていては長くなるので、ぐるっと見て気がついたことを以下に列挙。
1. それぞれの施設は意外と小さかった
例えば、あざらし館の目玉「マリンウェイ(円柱水槽)」なんて、もっと見物スペースがあっても良い。じゃないと込み合っちゃって待ちきれない(^^;)
これはでも、土地がないからじゃないよね。東京の動物園とは違ってここは旭川、敷地に困ってるわけじゃなさそう。
.....つまり、改装当時はこれほどの人が集まるとは予測してなかったってことなんじゃないか。
つぶれてもおかしくなかった動物園のお寒い来園状況からの大改革。あり得ない話じゃない。
2. 順路や説明などの板が、飼育係さんの手書きなのがかわいい!
イラストとか、動物型に切り抜いた木や紙など、下手な字にも温かみが感じられて非常に高感度高し!
しかしこれも、敢えて手作り感を演出、など狙ったものではないのではないか??
新たなミッションから、大掛かりな特注の檻や遊具が必要だった動物園では、経済状況が説明板の外注を許さなかったのではないか?
動物園を企業と捉えた場合、どこに資金を投入するか、「集中と選択」を行った結果なのではないか。そしてそれは、正しい選択だったと私は思う。
施設自体は、今更私が言うまでもないほど素晴らしい。
動物の生態のありさまを、こんなに間近にいきいきと見られる動物園は初めてだ。
似たようなコンセプトの動物園というと、富士サファリパーク(過去に訪れた際の感激ログが開きます)が思い浮かぶが、それとの決定的な違いは、富士サファリパークはまさに動物たちの生活のまま、旭山動物園はその特徴がクローズアップされていること!
富士サファリパークで○○する××が見たい!と思っても、それが見られるかどうかは運次第。すべては動物の気まぐれで、それ故になにか特別な姿を見てしまったときの喜びも大きい。そして、なにかしてくれたとしても、それがこのコの特殊な動きなのか、動物園に住むこの種の動物の特徴的行動なのか、野生でもそうしているのか、良くわからない(^^;) さらには、見たときにその動きに見る側が気付かなければ、それを興味深いとは思えないという側面がある。
旭山動物園では、ある動物の私たちが知り得ない特徴を、動物園側が切り取ってその場を用意してくれている感じ。もちろん、その時間にそれをしてくれるかどうかはやっぱり動物の気まぐれ次第なんだけど。
う〜ん。こりゃ人気が出るのは尤もだなぁ。
お土産はやっぱり子供向けのグッズばかりで、大人心をくすぐるモノは見当たらなかった。我らが旭山動物園のために、散財するつもり満々で行ったのに(^^;)....ちょっと残念。
旭山動物園に行って、劇場はどうしてこれだけのインパクトを与えられないんだろうと考えた。
まず、なんのためになにを提供する場なのかが明確でない。その辺り、明確だよ!と言う劇場運営者も昨今はいるように見受けられるが、コンセプトが明確であった場合も、それを忠実に実現できているかというとそうでないことが多い。一つは、運営者がリスクを背負えない経営方式であるため?(公共劇場の指定管理者制度とかね。)
.....お金がないから、という理由が関係者から一番上がりそうだけど、でもお金なんてのはたいていの場合問題じゃない。お金がなくてできないことは、お金があってもおそらくできないだろうと今の私は思う。
お金がないならないなりに頑張っているし、それなりの成果も上げている劇場は、いくつかあるだろうが、でも旭山動物園ほどの成功は収めていない。飛行機の予約が取れないほどに観客が集まっているという話を聞いたことがないから、そう言っても間違いじゃないだろう。
なにより私が劇場に行って、この劇場はこういうことがやりたいからここにこういう工夫をしてるんだな、なるほど!と思うことは、経験したことがない。
その辺、やっぱり演劇関係者は甘えてるんじゃないだろうか。
芸術はお金儲けのためにやるんじゃないから、誰かがお金を出して援助してくれるのが当たり前だと。
動物園は?やっぱり誰かがお金を出して援助してくれるのが当たり前なんだろうか??
資本主義経済のなかでは、保護されるものは衰退する。
旭山動物園の決算書類を見たことがないから、実際の収支は知らないけれど、保護に頼ったから衰退しかけた。自分たちでなんとかしないと!その決意こそが、旭山動物園の鮮やか過ぎる復活に道を開いたんじゃないだろうか。
小菅正夫園長!お会いしたことはないが、その腹のくくり方、並大抵ではなかったと推測する。まさにブラボーの一言。
日本の劇場もこんな復活を遂げてくれることを心から期待している。
関連する記事へのリンク(別ウィンドウで開きます)
■敬愛!旭山動物園の公式ホームページ
■富士サファリパークへ行ったときの感激ログ、というか興奮ログ(^^;)
■話題の美術館、グッゲンハイム@ビルバオ。もちろんビルバオは今感激コンサルハシモトが最も行きたい場所の一つです。
■旭山動物園の大革命を小菅正夫園長自らが語った本『旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト』読みたい〜
だぁっ!ハシモトがずっと旭山動物園に行きたかった理由は、動物のモノマネを愛する演劇人だからではない。廃れて見放された地方の小さな動物園に過ぎなかった旭山動物園が、小菅正夫園長の見つけ出したヴィジョンとミッション、職員の皆さんの創意工夫によって「楽しい、来園者に愛される動物園」に一変し、地域経済まで変えてしまうほどのパワーを持つエンタテインメント施設となったからなのだった。
劇場も、本当はこういうパワーを持っているはずなのよ!人の創る人のエンタテインメント、演劇こそ、遠くから人を呼び寄せる魅力に満ちていなくちゃ!....それが、生まれたまんまの姿でうろうろしている動物がいるだけの動物園ほどにも愛されてないなんて(T T)
(かつて、ニッセイ基礎研究所の吉本光宏さんに「劇場で旭山動物園みたいに地域経済まで変えた例ってのはないんですか?」と聞いたら「ないですねぇ。美術館ならビルバオなんかがあるんですが」とのことだった....(T T))
それでいいのか!?いいわけない!ってなわけで、みごと復活を、復活以上の輝きを放つ旭山動物園の、例に習いたい!!とばかりに思い焦がれていたのだった。
まず、旅行地を定めて日程を決めた私たちの前に立ちはだかった壁は、「飛行機がとれない」ということだった。
なんと、旭山動物園ができてから、羽田ー旭川間の飛行機は、春夏秋冬、学校の休みともなると混雑して取りにくくなくなるという。...なにィ!?そこまで!?しかも今回、夏休みど真ん中は避けた微妙な日程で臨んだのに!?
ぶ〜たれていたら、偶然、会社の先輩で、ご主人の実家が旭山動物園のすぐそばという方がいて(うらやましい!)、実際のところはどうなのよって話を聞くことができた。曰く、「そうなんだよねぇ〜帰るとき毎回迷惑」.....そうなんだ。
待っていてもキャンセルは出ないだろうと踏み、早々に札幌着→車で旭川へ移動のルートに切り替えた。
しかし、飛行機までいっぱいにしてしまうとは。畏るべし、旭山動物園!ますますわくわくしてきた(^^)
北海道入りした当日は無理をせず、旭川に一泊した翌日、朝も早くから旭山動物園に向かう私たち。
駐車場につくと、早くも入場者の列ができている!!すかさず最後尾につき、前日にホテルで購入しておいた入場券を握りしめる。上がり始めた気温とともに、どんどん列の後ろが伸びて行き、やがて駐車場もいっぱいになる....良かったぁ早めに来ておいて!
開園と同時に、私たちは旭山動物園人気スポットベスト3に急いだ。
1.筒の中を昇り龍のように泳ぐ写真で有名!「あざらし館」
2.頭上のロープを渡って行く姿を真下から!「おらんうーたん舎」
3.今やはやりとなった人間が水中から眺めるスタイル「ぺんぎん館」
....いや、別に、「人気スポットベスト3」などという番付があるわけではなく、なんとなく人気があって混みそうな施設から行ってみた(^^;)
それ以外にも、「もうじゅう館」の網越しに見上げるヒョウの毛のふさふさや、「さる山」の子猿のかわいさなど、心ときめく施設はいっぱいあったよ!
全施設について語っていては長くなるので、ぐるっと見て気がついたことを以下に列挙。
1. それぞれの施設は意外と小さかった
例えば、あざらし館の目玉「マリンウェイ(円柱水槽)」なんて、もっと見物スペースがあっても良い。じゃないと込み合っちゃって待ちきれない(^^;)
これはでも、土地がないからじゃないよね。東京の動物園とは違ってここは旭川、敷地に困ってるわけじゃなさそう。
.....つまり、改装当時はこれほどの人が集まるとは予測してなかったってことなんじゃないか。
つぶれてもおかしくなかった動物園のお寒い来園状況からの大改革。あり得ない話じゃない。
2. 順路や説明などの板が、飼育係さんの手書きなのがかわいい!
イラストとか、動物型に切り抜いた木や紙など、下手な字にも温かみが感じられて非常に高感度高し!
しかしこれも、敢えて手作り感を演出、など狙ったものではないのではないか??
新たなミッションから、大掛かりな特注の檻や遊具が必要だった動物園では、経済状況が説明板の外注を許さなかったのではないか?
動物園を企業と捉えた場合、どこに資金を投入するか、「集中と選択」を行った結果なのではないか。そしてそれは、正しい選択だったと私は思う。
施設自体は、今更私が言うまでもないほど素晴らしい。
動物の生態のありさまを、こんなに間近にいきいきと見られる動物園は初めてだ。
似たようなコンセプトの動物園というと、富士サファリパーク(過去に訪れた際の感激ログが開きます)が思い浮かぶが、それとの決定的な違いは、富士サファリパークはまさに動物たちの生活のまま、旭山動物園はその特徴がクローズアップされていること!
富士サファリパークで○○する××が見たい!と思っても、それが見られるかどうかは運次第。すべては動物の気まぐれで、それ故になにか特別な姿を見てしまったときの喜びも大きい。そして、なにかしてくれたとしても、それがこのコの特殊な動きなのか、動物園に住むこの種の動物の特徴的行動なのか、野生でもそうしているのか、良くわからない(^^;) さらには、見たときにその動きに見る側が気付かなければ、それを興味深いとは思えないという側面がある。
旭山動物園では、ある動物の私たちが知り得ない特徴を、動物園側が切り取ってその場を用意してくれている感じ。もちろん、その時間にそれをしてくれるかどうかはやっぱり動物の気まぐれ次第なんだけど。
う〜ん。こりゃ人気が出るのは尤もだなぁ。
お土産はやっぱり子供向けのグッズばかりで、大人心をくすぐるモノは見当たらなかった。我らが旭山動物園のために、散財するつもり満々で行ったのに(^^;)....ちょっと残念。
旭山動物園に行って、劇場はどうしてこれだけのインパクトを与えられないんだろうと考えた。
まず、なんのためになにを提供する場なのかが明確でない。その辺り、明確だよ!と言う劇場運営者も昨今はいるように見受けられるが、コンセプトが明確であった場合も、それを忠実に実現できているかというとそうでないことが多い。一つは、運営者がリスクを背負えない経営方式であるため?(公共劇場の指定管理者制度とかね。)
.....お金がないから、という理由が関係者から一番上がりそうだけど、でもお金なんてのはたいていの場合問題じゃない。お金がなくてできないことは、お金があってもおそらくできないだろうと今の私は思う。
お金がないならないなりに頑張っているし、それなりの成果も上げている劇場は、いくつかあるだろうが、でも旭山動物園ほどの成功は収めていない。飛行機の予約が取れないほどに観客が集まっているという話を聞いたことがないから、そう言っても間違いじゃないだろう。
なにより私が劇場に行って、この劇場はこういうことがやりたいからここにこういう工夫をしてるんだな、なるほど!と思うことは、経験したことがない。
その辺、やっぱり演劇関係者は甘えてるんじゃないだろうか。
芸術はお金儲けのためにやるんじゃないから、誰かがお金を出して援助してくれるのが当たり前だと。
動物園は?やっぱり誰かがお金を出して援助してくれるのが当たり前なんだろうか??
資本主義経済のなかでは、保護されるものは衰退する。
旭山動物園の決算書類を見たことがないから、実際の収支は知らないけれど、保護に頼ったから衰退しかけた。自分たちでなんとかしないと!その決意こそが、旭山動物園の鮮やか過ぎる復活に道を開いたんじゃないだろうか。
小菅正夫園長!お会いしたことはないが、その腹のくくり方、並大抵ではなかったと推測する。まさにブラボーの一言。
日本の劇場もこんな復活を遂げてくれることを心から期待している。
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■敬愛!旭山動物園の公式ホームページ
■富士サファリパークへ行ったときの感激ログ、というか興奮ログ(^^;)
■話題の美術館、グッゲンハイム@ビルバオ。もちろんビルバオは今感激コンサルハシモトが最も行きたい場所の一つです。
■旭山動物園の大革命を小菅正夫園長自らが語った本『旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト』読みたい〜





